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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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おやじの論考―市場と疎外

おやじの論考―市場と疎外

市場主義の欺瞞はわかった。共同体の維持こそが大事なのであって、市場は共同体の成員がよりよく生きるための経済的な手段である。したがって、市場が万能であるようなことをいう輩はとんでもない勘違い野郎なのだ。

あくまで主役は、共同体とその成員の生活なのであって、それを崩すような方向に社会を引っ張るのはまちがい。グローバリゼーションも単に米国の国益に沿う帝国のためのイデオロギーである。日本のためにはならない。農産物だって、欧米は農民に所得補償をして、要するに、価格競争力の下駄を履かせてもらって、輸出に振り向けている。こんな事実だって知らせられていないよね。

米国の住宅バブルがはじけて、サウジが米国の手を離れて、ロシア・イラン・サウジがドルを見放した。明治以降、ガーター勲章をもらって来た天皇を戴くこの国はBRICSの台頭と資源国への所得移転にどう対処するのか。

はっきり言って甘いのだ。グローバリゼーションの掛け声に乗せられて、デフレなのに緊縮政策を採ってきた。時価会計もBIS規制も投げ打って、大手金融機関に税金をバンバン投入している米国の現状と比較するとその差は歴然としている。

年次改革要望書なんかやめてしまえ!!なんで、国の設計に米国が関わるのか、そして、なんで、その事実をマスコミが伝えないのか、まったく理解できません!!売国奴!!

さて、景気は後退して行く。労働の話だけど、日本人を分断して、女王蟻、兵隊蟻、働き蟻みたいにわけてしまうのは、どうだろう。要するに、奴隷制の復活でしょ。非正規雇用って。

共同体の維持と成員の生活を守るという観点でいえば、年次改革要望書みたいな談合めいたことやってるから、他人ごとみたいな突き放した扱いができると言える。同胞に対して。

政治を実質牛耳っている官僚の意識がだめなんだよ。キャリア制と天下りをなんとかしくては、意識は変わらんと思うね。

それでなくてもリストラ圧力は強くて、メンタルに来るストレスは大きいんだから。自殺者3万人超はまじめに考えないと。交通警察の予算をこちらに振り向けるといい。

非正規雇用がいるだけで、ストレスになる。しかも成果主義賃金ですね。成果主義についても言いたいことはあるけどね。ここへもって外国人労働者の問題がもちあがっている。

わかるけどね。労働力が足りないってことは。だけどそんなの30年前からわかってたことでしょう。そして本気で取り組めば20年後には解消する話でしょう。本気度がぜんぜん足りない。

そもそも高等教育が有料だなんて、北欧や英国だとありえないでしょう。結果、貧富の格差が固定される。2代目、3代目が家を潰すってのはよくある話だから、世襲なんて公平さの観点からはもちろん、パフォーマンスの観点から言っても間違っているんですよ。

世襲議員にまともなのがいますか。1代目を超える豪傑は出ないんですよ。マインド(構え)はなんとかなるかも知れないけど、ハート(庶民目線)がだめなんです。

市場と疎外に関心を寄せています。市場といえば、原点たる資源の再分配機能なんてどこ吹く風の工作員の活動、米国の戦後イデオロギーとしてのグローバリゼーションとそれがもたらした共同体の崩壊、疎外といえば、格差と貧困、非正規雇用の問題と成果主義によるメンタルヘルスの問題、いずれも構造的な問題です。

このような大状況の中で、生きづらさを抱えながらアトラスのように家族の生活を支える。アトラスの像がイメージできますか。あれが子供(家族)を抱えて生活を支える父親(世帯主)のイメージです。


2008年8月10日 根賀源三


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